ZZ世界は基本的に理不尽な人物が多く、特にアクシズは99%以上の理不尽率です。
その中でも彼が一番理不尽な存在です。
その何よりも理不尽なのは、グレミーのクーデターが半ば程度までは成功したことです。
何故なら条件のみを考えればどう考えても成功しそうにないからです。
クーデターには大義名分が必要なのですが、彼の発言はどう考えても支持を集めるには不充分としか言いようのない代物です。
ぶっちゃけ名実ともに力不足です。
先ず名の方ですが、そもそも彼の「ザビ家の血筋」は所詮自称に過ぎないのです。
実際の血筋は確認しようもありませんし、自他共にはっきりと示せる証拠があるなら最初からザビ家を名乗れるはずです。
ぶっちゃっけ血筋なんぞ、デギン公より前まで遡ってしまえば、ザビ家が極度の少子化に悩んでない限り幾らでもいます。
ハマーンの「ミネバの名代」のほうがよほど確かな正統性です。
そして実の方ですが、グレミートトの統治能力が確実にハマーンより上ということを客観的に示すのは無理なので、ハマーンの失点を待つしかありません。
ハマーンの行動がアクシズの多数派の意思と異なっていたり、無能で次々とヘマをやったりしていればグレミーの支持率が相対的に上がります。
ハマーンの行動は理不尽の塊であることは確かですw
しかし別にアクシズの多数派の意思に背いたわけではなさそうです。
地球侵攻自体に反対してる連中、アクシズには一人もでてきませんでした。
「ミネバの名代という地位をいいことにハマーンがアクシズを私物化している」ならクーデターの正統性も生まれますが、やってることはアクシズの基本方針です。
そもそもグレミーだって「連邦と仲良くしましょう。 武装解除! LOVE&PEACE」なんていってたわけではありません。
アクシズ全体が狂気の武闘派集団だったわけでハマーンが特別好戦的だったわけではありません。
目標が狂気の沙汰ではありますが、ハマーンは上手く行動しております。
辺境のコロニーの買収や地球に残ったジオン残党や行き場のないティターンズ残党を上手に回収。
そして一時的とはいえ、交渉してジオンコロニーを領土にしております。
目標地点が盛大にダメなのは誰がやっても同じなんでそこは突っ込めませんw
そしてクーデター成功後のビジョンも不確かです。
仮に成功しても「内戦で弱体化したアクシズを連邦が嬉々としてぶっ壊す」以外の未来が見えてきません。
降伏したらプライド完全崩壊の上、支持率急落で集団リンチですし、疲弊した戦力で反撃したらメガ粒子砲のツユと消えますし、逃げようにも本拠地を眼前にさらしてるので無理です
なんでこれでクーデターを起こせるだけの戦力が集まったかが不思議です。